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上手くなることより大切なこと。休むこともスケートの練習です

上手くなることより大切なこと。休むこともスケートの練習です

今のスケートボード界は、昔と比べて大きく変わりました。

競技としてのレベルが上がり、小学生でも大きなセクションに挑戦したり、昔の大人でも簡単にはできなかった高難度のトリックを練習したりしています。

子どもたちの成長スピードには、本当に驚かされます。

その一方で、成長期の身体に大きな負担がかかり、シーバー病をはじめとするケガや障害に悩む子どもも増えているように感じます。

子どもは「休みたくない」と言う

スケートボードが大好きな子ほど、少しくらい痛みがあっても滑りたがります。

大会が近ければ、

「大会に出たい」
「練習を休みたくない」
「ライバルに負けたくない」

そう思うのは当然です。

保護者の方も、子どもが一生懸命頑張っている姿を見ているからこそ、「なんとか大会に出してあげたい」「今、結果を出させてあげたい」と考えることがあると思います。

でも、そこで指導者まで同じ目線になってしまってはいけないのかもしれません。

指導者だけは、少し先を見る

コーチの役割は、技を教えて上手くさせることだけではありません。

どの技を練習するのか。
どうすれば効率よく上達できるのか。

もちろん、それも大切です。

しかし、それと同じくらい、

  • ケガとどう付き合うのか

  • いつ休むべきなのか

  • 痛みを我慢することが本当に正しいのか

  • 大会と身体のどちらを優先するのか

  • 長くスケートを続けるために何が必要なのか

こうした「スケーターとして生きていくための考え方」を伝えることも、指導者の大切な仕事だと思います。

子どもも保護者も目の前の大会を見ているとき、指導者だけは少し先を見て、

「今しっかり休むことで、この先10年以上スケートを楽しめるなら、その選択も大切ですよ」

と伝えられる存在であるべきだと思います。

休むことも練習です

スケートボードの世界では、休むことを「サボること」のように感じてしまう人もいます。

周りの子がどんどん上手くなっていたり、大会に向けて練習していたりすると、焦る気持ちも出てきます。

しかし、痛みを抱えたまま無理をして練習を続け、状態を悪化させてしまったら、もっと長い期間スケートができなくなるかもしれません。

成長期の身体は、大人の身体とは違います。本人の感覚だけで判断せず、痛みが続く場合は医療機関を受診し、医師や専門家の判断を優先することが大切です。

練習しない時間も、決して無駄ではありません。

滑れないときだからこそ、好きなスケーターの映像を見たり、トリックを研究したり、自分の過去の映像を見直したりできます。

「どこに力が入っているのか」
「目線はどこを向いているのか」
「なぜ板がうまく回らないのか」

普段は感覚だけで滑っている部分を、映像を見ながら冷静に考えることもできます。

身体を回復させながら、頭でスケートボードを学ぶ。

それも立派な練習です。

大会は一度きりでも、スケート人生は続いていく

目の前の大会は、そのときにしか出られない大切な機会かもしれません。

だからこそ、簡単に「休めばいい」とは言えません。本人にとっては、本当に悔しくて苦しい決断になると思います。

それでも、一つの大会より身体のほうが大切です。

大会に出られなかったとしても、その子のスケート人生が終わるわけではありません。身体をしっかり治して戻ってくれば、また次の大会にも挑戦できます。

今の結果だけを見るのではなく、その子が10年後も20年後も笑いながらスケートを続けている未来を考える。

僕たち指導者は、そこまで考えて子どもたちと向き合う必要があると思っています。

スケートボードは、人生を豊かにしてくれるもの

スケートボードは、大会で勝つためだけのものではありません。

仲間と出会ったり、自分で考えたり、失敗しても何度も立ち上がったりしながら、人生を豊かにしてくれるものです。

もちろん、大会を目標にして頑張ることも素晴らしいことです。

しかし、勝つことや技を増やすことだけがスケートボードの価値ではありません。

その子が自分のペースで挑戦し、できなかったことが少しずつできるようになり、スケートボードを通じて自信をつけていく。

そうした成長も大切にしていきたいと思っています。

技術だけでなく、スケート人生全体を支えたい

これからのGrafferのスクールでは、技術を教えるだけではなく、子どもたちが長くスケートボードを続けるための考え方も伝えていきたいと思います。

成長期のケガ、練習量、食事、睡眠、大会との向き合い方、メンタルやスランプなど、保護者の皆さんと一緒に考えていくべきことはたくさんあります。

直接Grafferへ通うことが難しい子どもたちに向けては、動画を通じて一人ひとりの滑りを確認し、アドバイスを行うオンラインスクールも始めました。

ただ技を教えるだけではなく、その子の年齢や現在のレベル、目標、身体の状態なども考えながら、無理なく成長していけるようにサポートしていきます。

上手くなることは大切です。

でも、もっと大切なのは、スケートボードを嫌いにならず、長く楽しみ続けること。

ときには立ち止まり、身体を休ませることも、スケーターとして成長するための大切な練習なのだと思います。

オンラインでのアドバイスに興味のある方は、こちらもご覧ください。

Graffer オンラインスケートボードスクール

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