夏休み、自転車、スケボー。そしてチャンスは自分でつかみに行くもの。
先日、駒沢公園の近くへ昼ご飯を食べに行った帰りのこと。
夏休みだからだろうか、自転車に乗った中学生くらいの男女10人ほどが、スケートボードを背負って楽しそうに走っていく姿を見かけた。
「ああ、駒沢に滑りに行くのかな。」
そんな光景を見ていたら、自然と自分の学生時代を思い出した。
あの頃は、お金なんて全然なかった。
それでも、自転車で1時間、2時間かけて行ったことのないスケートパークへ向かったり、友達と遠征したり、とにかく滑ることが楽しくて仕方がなかった。
暑さなんて関係ない。
「今日はどこ行く?」
その一言だけで、一日中ワクワクしていた。
ああいう時間って、本当に青春だったなと思う。
スケボーは、お金のために始めたわけじゃない。
最近、ブランドを運営する立場になって感じることがあります。
昔よりも、何かにつけて条件を気にする人が増えたように思うんです。
「ギャラはいくらですか?」
「交通費は出ますか?」
「お金が出ないなら行きません。」
もちろん、仕事や家庭、すでに予定が入っているなら仕方ありません。
でも、もし予定もなく暇なのに、
「交通費が出ないから。」
「ギャラがないから。」
という理由だけで動かないのであれば、それは少しもったいない気がします。
別に来なくてもいいんです。
でも、そういう積み重ねが、将来大きな差になっていくと思っています。
呼ばれる人には理由がある。
昔は業界にも今よりお金がありました。
でも、これから先はもっと競争が激しくなります。
上手いスケーターなんて、本当にたくさんいる。
だから最後に選ばれるのは、「誰と一緒に何かをやりたいか」。
イベントでも、撮影でも、ブランドでも、
「またあいつを呼びたい。」
そう思われる人が残っていきます。
人は、来てくれる人、動いてくれる人、一緒に時間を過ごしてくれる人を自然と応援したくなるものです。
これはスケートだけじゃなく、どんな仕事でも同じだと思います。
チャンスは待つものじゃない。
自分が若い頃は、とにかくチャンスを追いかけていました。
撮影があると聞けば、仕事を休んででも行った。
有名なプロスケーターと滑れると聞けば、自腹で飛行機代も旅費も払って会いに行った。
海外で撮影があるなら、お金を貯めてでも参加した。
「呼ばれたから行く。」
じゃなくて、
「その場所に行けば何かが変わる。」
そう信じて動いていました。
今振り返ると、今の自分があるのは、そうやって自分からチャンスをつかみに行ったからだと思っています。
待っているだけでは何も変わらない。
最近感じるのは、技術は本当に高い若いスケーターが増えたこと。
びっくりするくらい上手い子もたくさんいます。
でも、その一方で、
「声が掛かったら動く。」
そんな受け身な人も増えたように感じます。
もったいない。
人との出会いは、人生を変えることがあります。
イベントに行ったことで仲良くなった人。
撮影で知り合った人。
その繋がりから、
「今度、一緒に撮影しよう。」
「イベントあるけど来る?」
「ブランド紹介するよ。」
そんな話が生まれることは、本当にたくさんあります。
その一回の行動が、未来を変えることだってあるんです。
大事なのは、上手さだけじゃない。
もちろん最低限のスキルは必要です。
でも今は、上手さだけでは選ばれません。
スケートボードをどれだけ愛しているか。
どれだけ楽しんでいるか。
どれだけ仲間を大切にしているか。
どれだけ行動できるか。
そういう人間性や情熱が、最後には一番大きな武器になると感じています。
そして、その積み重ねがお金や名声にもつながっていく。
順番は逆なんです。
お金が先じゃない。
情熱が先。
若いうちは、泥水を飲め。
昔の自分はよく思っていました。
「若いうちは泥水でも飲んで頑張れ。」
もちろん本当に泥水を飲めという話ではありません(笑)。
楽な道じゃなく、あえて大変な方へ行く。
苦労する方を選ぶ。
面倒くさいことでも挑戦する。
そうやって経験を積んだからこそ、心も体も強くなれたと思っています。
若い時の苦労は、いつか必ず自分を助けてくれます。
あの日見た中学生たちへ。
駒沢へ向かっていたあの子たちは、ただ滑りに行っていただけかもしれません。
でも、その姿を見て、自分は初心を思い出しました。
スケートボードが好きだから滑る。
仲間と笑いながら遠くまで行く。
新しい場所へ挑戦する。
そんな純粋な気持ちがあったから、今の自分があります。
だから、今スケートボードを頑張っているみんなにも伝えたい。
チャンスは待つものじゃない。
自分から作りに行くもの。
そして、誰よりもスケートボードを楽しんでください。
その情熱は、きっと誰かが見ています。
夢をつかむ人は、才能だけではありません。
好きだから動き続けた人。
そんな人のところに、チャンスは必ずやってきます。
RESUNCEから
スケートボードは、トリックを覚えるだけの遊びではありません。
人と出会い、挑戦し、行動することを教えてくれるカルチャーです。
だからこそ、上手い・下手だけではなく、「どれだけスケートボードを愛しているか」を大切にしてほしい。
その積み重ねが、きっとあなたらしい未来につながっていくはずです。



