20年ぶりによみがえった、ニューヨークの思い出
先日、たまたまYouTubeを見ていたら、ニューヨークで活躍するアーティスト・松さんの動画が流れてきました。
動画を見始めた瞬間、約20年前の記憶が一気によみがえりました。
当時25歳くらいだった僕は、スケートボードをしに友人の江口くんとニューヨークへ行きました。
江口くんと松さんが友達だったこともあり、初めて会った僕たちを松さんは本当に温かく迎え入れてくれました。
家にも泊めてもらい、ご飯をご馳走になり、いろいろな場所へ連れて行ってもらいました。
まだ右も左もわからない僕たちにとって、その数日間は本当に特別な時間でした。
ニューヨークでの衝撃
その時に人生で初めて食べたのが、カエルの肉でした。
「鶏肉みたいだよ。」
そう言われて食べてみると、確かに味は鶏肉っぽい。でも骨が意外と多くて、「食べづらいなぁ」と思ったことを今でも覚えています(笑)。
そして、もう一つ忘れられない出来事があります。
夜中の2時頃、一人で公衆電話を使いに外へ出ました。
今ではスマホがあるので想像もできませんが、当時は日本へ連絡するために公衆電話を探していました。
すると、目の前のゴミ箱が次々と燃え始めたんです。
「えっ!?」
と思って見ていると、燃えているゴミ箱がどんどん自分のいる方向へ近づいてくるような光景でした。
さらに、その後黒人の2人組に絡まれ、持っていたバッグを燃やされてしまいました。
大きなケガはありませんでしたが、本当に怖かったことを今でも鮮明に覚えています。
今となっては笑い話ですが、あの頃のニューヨークは今よりもずっと危険な空気があって、それも含めて強烈な思い出です。
20年前には知らなかった景色
今回YouTubeを見ていて一番驚いたのは、松さんが成功するまでの話でした。
最初は小さなカフェで作品を展示し、自ら壁画を描き、少しずつチャンスを掴んでいったそうです。
その話を聞いた瞬間、
「あっ、あのバーだ。」
と思いました。
20年前に松さんが連れて行ってくれたバー。
当時はただ「おしゃれでかっこいいバーだな」としか思っていませんでした。
でも今回の動画で、そのバーこそが松さんが壁画を描き、展示を行い、自分の作品を多くの人に見てもらうために挑戦していた場所だったことを知りました。
その場所での出会いが、雑誌の取材につながり、さらにNikeとの仕事へと広がっていったという話を聞いて、「あの時、自分はすごい瞬間に立ち会っていたんだ」と鳥肌が立ちました。
「自分が動かなければチャンスは来ない」
動画の中で松さんが話していた言葉があります。
「どの仕事も一緒で、自分が動いてないとチャンスは来ない。」
この言葉が本当に心に刺さりました。
待っていても何も始まらない。
作品を作る。
壁画を描く。
展示をする。
人に会う。
その積み重ねが、大きなチャンスにつながっていく。
一夜にして成功したわけではなく、20年以上積み重ねてきた結果なんだということが、動画からすごく伝わってきました。
スケートボードも同じ
これって、スケートボードも仕事も人生も全部同じだと思います。
待っていてもスポンサーは付きません。
待っていてもイベントは始まりません。
待っていてもブランドは育ちません。
まず滑る。
映像を撮る。
イベントをやる。
ブランドを作る。
失敗してもまた挑戦する。
その積み重ねが未来につながっていく。
僕もLESQUEやGrafferを通していろいろなことに挑戦していますが、「もっと頑張ろう」と素直に思わせてもらいました。
20年ぶりの再会
動画を見終わったあと、どうしても気持ちを伝えたくなって、約20年ぶりに松さんへInstagramでメッセージを送りました。
すると返ってきた言葉が、
「イトシン、久しぶり!忘れるはずないでしょ。」
この一言だけで本当に嬉しかったです。
20年前の短い時間を覚えていてくれたこと。
そして今でも世界で挑戦し続けている姿を見せてくれたこと。
本当にありがとうございます。
挑戦する人は、人に勇気を与える
人は、本気で挑戦している人を見ると、自分も頑張ろうと思えます。
今回のYouTubeは、ただ懐かしい動画ではありませんでした。
20年前には見えていなかった景色を、20年経った今だから理解することができた。
あの頃の松さんは、夢を追いかける一人の挑戦者でした。
そして20年後、その挑戦は世界へとつながっていました。
だからこそ、僕もまだまだ挑戦を続けたい。
そんな気持ちにさせてもらった、とても素敵な時間でした。
松さん、本当にありがとうございました。
