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山の頂上を目指すことと、そこからどう降りるか。岡田晋君からもらったピンバッジ

山の頂上を目指すことと、そこからどう降りるか。岡田晋君からもらったピンバッジ

先日、尊敬する先輩の岡田晋君とランチに行ってきました。

Lesqueの事務所と晋君の家が近いこともあり、以前からたまに会って話をさせてもらっています。

昨年は、Lesque初となるゲストボードとして、晋君の歴史やスタイルを形にした「Shin Okada × Lesque Guest Board “Tokyo Street Legacy”」もリリースさせていただきました。

自分が若い頃から見てきた、尊敬するスケーターのボードをLesqueから出せたことは、今振り返っても本当に光栄なことだったと思います。

「WEAR TWO CAPS」のピンバッジ

今回ランチをした際に、晋君から「WEAR TWO CAPS」というピンバッジをいただきました。

これは商品として販売するためのものではなく、晋君が「応援したい」「この人は頑張っている」と心から思った仲間へ、自分の意思で渡しているピンバッジです。

大人になると、誰もがいくつもの役割や責任を背負うようになります。

社会人として、経営者として、父として、夫として。そしてスケーターとして。

それぞれの立場の間で板挟みになりながらも、自分のやるべきことに向き合い、スケートボードも続けている。そんな人たちへ向けられたプロジェクトなのだと思います。

このピンバッジを渡す相手として晋君に選んでもらえたことが、本当に嬉しかったです。

晋君らしい優しさのあるこのプロジェクトが、日々頑張っている人たちの支えになり、晋君を取り巻く仲間たちに勇気を与えているのだと思います。

頂上を目指すことと、どう降りるか

晋君とのインタビューや普段の会話の中で、何度も考えさせられたことがあります。

それは、「山の頂上を目指すこと」と同じくらい、「その山をどう降りるのか」も大切だということです。

プロスケーターを目指しているときは、誰もが頂上だけを見て進みます。

もっと上手くなりたい。

大会で結果を残したい。

スポンサーをつけたい。

映像を残したい。

世界で認められたい。

頂上を目指して全力で登っているときに、その先の降り方まで考える人は、ほとんどいないと思います。

もちろん、ずっとプロスケーターを目指し続けてもいいし、スケートボードは何歳になっても続けられます。

ただ、どんなスポーツでも、どんな仕事でも、いつか第一線から降りるときは来ます。

それはスケートボードをやめるという意味ではありません。

立場や関わり方が変わるということです。

選手として滑るのか。

ブランドやショップを運営するのか。

若い世代を育てるのか。

映像や写真を残すのか。

イベントを作るのか。

まったく違う仕事をしながら、好きなスケートボードを続けていくのか。

山の頂上は一つかもしれませんが、ふもとは一つではありません。

どの方向へ降りて、どこに着地するのか。その選択肢はたくさんあります。

だからこそ、頂上を目指しているときから、頭の片隅で自分の降り方を考えておくことが大切なのだと思います。

好きなことを長く続けるために

僕たちは資本主義の世界で生活しています。

スケートボードがどれだけ好きでも、生きていくためにはお金を稼がなければなりません。

夢だけでは生活できないという厳しい現実もあります。

だからといって、好きなことを諦める必要はありません。

大切なのは、スケートボードを続けながら、好きなことで長く飯を食っていく方法を考え、少しずつ行動していくことだと思います。

考えている人と、何も考えていない人では、5年後、10年後に大きな違いが出ます。

自分自身、会社を始め、Lesqueをはじめとするブランドを運営し、ショップやスケートパーク、スクールを通じて若いスケーターたちを応援してきました。

今はまだ、自分が山を降りることを具体的には考えていません。

毎日の仕事に追われながら、まだまだ登っている途中だと思っています。

できることなら、この仕事を70歳、80歳になっても続けていたい。

それでも、いつか自分にも役割を変えるときが来るはずです。

誰に何を残すのか。

若い世代にどう渡していくのか。

その後、自分はどのような形でスケートボードと関わっていくのか。

そろそろ自分も、少しずつ「どう降りるのか」を考え始めなければいけないのかもしれません。

頑張っていることを見てくれている人がいる

今回いただいた小さなピンバッジには、とても大きな意味が込められていました。

普段は誰かに褒められるために頑張っているわけではありません。

それでも、自分が悩みながら続けてきたことを見てくれている人がいて、「頑張っている」と認めてもらえることは、素直に嬉しいものです。

そして今度は、自分が周りで頑張っている人たちを見つけ、声をかけ、支える側になっていきたいと思いました。

自分の経験や言葉が、これから頂上を目指す若いスケーターたちにとって、少しでも将来を考えるきっかけになれば嬉しいです。

スケーターでありながら、もう一つの役割も背負って生きていく。

好きなことを諦めず、現実とも向き合いながら、自分なりの道を作っていく。

「WEAR TWO CAPS」

優しさと勇気のあるこの企画を考えた岡田晋君に、改めてリスペクトです。

晋君、本当にありがとうございました。

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