
春が来る前に、警備員とスケートの話。
今日は3月4日。
少しずつ空気が柔らかくなってきた。
この時期になると、スケーターはソワソワする。
パークだけじゃ物足りなくなって、街に出たくなる。
だから今日は、春前にちょっとだけ真面目な話を。
昔のスケートと、今のスケート
俺が若い頃は、今みたいに防犯カメラなんてそこまでなかったし、SNSもなかった。
警備員に追いかけられながらステアをメイクする。
あの緊張感。
逃げながらもちゃんとトリックを決める。
しかもその瞬間が映像に残ってる。
あれは、正直最高にクールだと思う。
やりたい気持ちもわかる。
若い頃の俺もそうだった。
おちょくったり、ちょっと調子乗ったり。
怒られてもどこかゲーム感覚だった。
でも今は違う。
どこにでもカメラがある。
一瞬で拡散される。
晒される可能性もある。
自分だけじゃなく、家族や仲間、ローカルにまで迷惑がかかるかもしれない。
物を壊せば弁償。
何十万、何百万なんて普通にある。
45歳になった今、もう追いかけられたいとは思わない(笑)。
名古屋での出来事
昔、名古屋に行ったときの話。
いわゆる“ヤクザビル”の下で滑っていた。
そしたら本気で怒られて、
殴られて、掴まれて、めちゃくちゃ怒鳴られた。
警備員や警察はそこまでしてこない。
でも、世の中には本当に怖い人がいる。
ストリートはリアル。
カメラより怖いのは、人間だったりする。
あの時、本気で「やばいな」と思った。
じゃあ、怒られたらどうする?
ヤングの頃、いたよね。
いきなりブチ切れるやつ。
食ってかかるやつ。
警備員や警察と口論するやつ。
でもあれ、マジで無意味。
その時間も無意味。
見ててイライラする。
そこから発展して連れていかれる可能性もある。
余計なトラブルに巻き込まれるだけ。
俺が20年、30年スケボーを続けてきて思う
一番いい回避方法。
それは――
無視。
話しかけられても無視。
反論しない。
デッキ持ってすぐ立ち去る。
メイクしたら即撤収。
立ち止まるから長引く。
反論するから問題になる。
無視して去る。
これが一番早く終わる。
怒りから一番確実に逃げられる方法は、
その場からいなくなること。
無視より効く回避方法を、俺は知らない。
でも、どうしてもやりたい時
とはいえ、どうしても攻めたいスポットもあるよね。
その気持ちはわかる。
だったら、お願いする。
「あと1回だけやらせてください」
「2回だけチャレンジさせてください」
それでメイクできなかったら?
一回帰って修行してこい。
それが一番カッコいい。
無理やり居座るより、
潔く去るほうが何倍もクール。
正義感を振りかざす人
たまにいる。
自分の庭でもないのに、
通りかかっただけなのに、
やたら強い口調で怒る人。
特に4、50代でイライラしている人が多いとも聞く。
でもそれは、こっちが受け止める必要のある感情じゃない。
ぶつかる必要はない。
マジで、無視。
スケートは表現。でもリスペクトも必要。
俺たちは迷惑をかけたくて滑っているわけじゃない。
スケボーで自分を表現したいだけ。
パークで練習して、ストリートでその成果を出す。
それはカルチャーであり、自己表現。
でも、
自由と責任はセット。
グラフィティと同じで、
人の家や新築、文化遺産には絶対手を出さない。
リスペクトのない表現は、ただの迷惑。
スケートはカウンターカルチャーだけど、
無謀とは違う。
一番クールなのは
喧嘩じゃない。
口論じゃない。
居座ることでもない。
無視して、
デッキ持って、
静かに去る。
それが一番スマートで、
一番長くスケボーを続けられる方法。
春になる。
街に出る人も増える。
だからこそ、
攻めるならスマートに。
怒りには乗らない。
みんな、楽しくスケボーしよう。
この議題、マジで難しいけど。
でも考え続けることが大事だと思う。

